第118回 ゴールを忘れるとき。
本気でいい会社にしようと思い、いいキックオフミーティングをしました。これで、いいスタートが切れそうです。しかし、人間は万物の霊長でありますが、忘れることが早い動物でもあります。
こんな話がありませんか。
「この会社で働くすべての人たちが、幸せに豊かになって欲しい。顧客、取引先、株主、従業員とその家族、地域社会の方から、ウチの会社は素晴らしい!と呼ばれたいじゃないか。」
「Pマーク取得はいい会社になるための一里塚なんだ。ひとつみんなで、頑張ろうじゃないか!」
熱弁した経営トップの話も、ほとんどの社員は会場を出た瞬間に忘れます。
Pマークのプロジェクト関係者は、「みんな無責任だよねー。」「オレタチがリードしていこうぜ。」としばらくの間、高いテンションで行動します。
しばらくすると、みんなでゴールを忘れます。(ことが多いです)
真面目(まじめ)に取り組むものの、ゴール(真の目的)を忘れる3つのタイプをご紹介します。
■忘れるタイプA
専門特化「のめり込み型」です。勤勉で真面目なタイプに見かけられます。この際だから勉強しようと、Webを検索して資料をどかどかダウンロードし、プリントアウトした資料で一杯です。
個人情報保護法や関連法案、業界ガイドラインを読み込んで、要求事項の違いやニュアンスの違いを味わう。もちろん、本もたくさん購読しているので、「うーん、○○先生の解説は、味があるねぇ。」なんて比較検討するレベルに達している。
法学部出身で契約書作成の実務にも詳しく、プロジェクトメンバーから、「困った時は、○○に聞け!」と重宝される人。
かけがえのない人材ですが、一つ間違えれば「あれもダメ、こうすべき。」とダメ出しばかりが先行する人になることがあります。
法律の趣旨と現状の実務の橋渡しをする、と思って行動しましょう。
■忘れるタイプB
勤勉コツコツ「とじこもり型」です。勤勉で真面目な性格は、タイプAと近いのですが一人で考え込む傾向が強い。
何が問題でしょうか?
PマークはJISQ15001の要求事項を満たす、コンプライアンス・プログラムを構築します。このタイプの人は、要求事項の指示に戸惑います。
なぜなら、JISQ15001にはあなたの会社は○○をすれば基準を満たすなど、具体的な要求事項ではないからです。
一人で考えていると、スパッと明快な答えがでないため、イライラします。要求事項と現実のギャップの狭間(はざま)に落ち込んでしまいがちです。すると、ますます閉じこもる傾向があります。メンタルヘルスにも、気をつけておきましょう。
できるだけ、Face to Faceの生のコミュニケーションを増やすことです。
■忘れるタイプC
突如「逆ギレ」するタイプ。メンバーへの要求レベルが高い、プロジェクトのリーダーに多いようです。
メンバーに対して「分かっているはず。」「ここまで、やってくれるはず。」とつい期待値を上げているからです。リーダーは「できなくて、あたりまえ。」とメンバーに対する期待値を下げておくと、幸せになります。
ただし、ゴールへの情熱を失わず、じわじわっと、押し続けることです。
本気で愛情をもって、じわじわっと押し続けると、必ず効いてきます。



