第117回 Pマーク取得キックオフミーティングの実施
本気でいい会社にしようと思い、本気でPマーク取得を目指すのならば、いいキックオフミーティングから始めましょう。
さて、キックオフミーティングでは、次の点に注力しましょう。
■目的
・このゴールは何か?ゴール達成の決意は?
大企業病に罹(かか)っている会社は、議論しているうちに目的がぼやけてしまい、目的と手段が入れ替わっていることがあります。
なかにはプロジェクトの中盤になってから、「そもそも、どうだった、ああだった…。」と講釈を捏(こ)ねて、卓袱台(ちゃぶだい)をひっくり返そうとするタチの悪い人が出てくるかもしれません。
後でゴタゴタともめやすい会社は、経営トップの本気が足りなかったり、本気さを伝えきれてなかったりすることが多いようです。
ゴール(目的)は単純明快に表現し、文字や絵で残しておくと力がでます。
■期間
・いつまでにやるのか?スケジュールはどうなのか?
ゴール(目的)の時期、目的達成までの期間を確認することで、ズルズルとプロジェクトが長引くことを防ぎます。
キックオフ時点でわかる限りの、大まかな工程とそれにかかる期間を提示しておきましょう。
いつまでに何をやるかという念押しが甘いと、予算が超過し、なぜかやることが増えてしまう傾向があります。
■内容
・プロジェクトは何をやるのか?
何をもってプロジェクトを終了するのか、決めておきましょう。
Pマークの申請までか、Pマーク取得までか、導入時の教育までか、など。
また、プロジェクト参加者の役割を、決めておきましょう。
Pマーク取得のプロジェクト全工程に携わるのか、一部の業務を担当するのか、作業を任されるのか、アドバイスだけすれば良いのか、などです。
これらが曖昧(あいまい)だと、プロジェクトメンバーの不安と負担をふやします。
■キックオフミーティングの進行案
(1)経営トップのスピーチ
Pマークを取得することは、PDCA(Plan-Do-Check-Act)マネジメントサイクルという仕組みの導入ですから、いい会社ほどトップが関与しようする傾向があります。
「なぜ、当社はPマーク取得をするのか?その意義はこうだ、こんな会社にしたい!」とトップ自ら、熱く語って欲しいものです。
(2)プロジェクトメンバーの紹介
経営トップから全社に紹介され、期待や称賛を受けることはいいことです。
Pマークは全社単位の取得のため、できれば全社行事が望ましいですが、会社の業務や規模、拠点によって集まり方を考えましょう。
社内報やイントラネットなど、社内のコミュニケーションメディアと連動することで効果が上がります。広報部・総務部とよく打ち合わせて、取材してもらいましょう。
(3)個人情報保護責任者のスピーチ
担当役員あるいはプロジェクトメンバーによる、各論のスピーチです。
個人情報、プライバシー、Pマークは、社会的に認知されてきたものの、まだまだ新しい言葉、新しい概念と思います。
「みんな新聞読んでいるでしょう、コレくらい知って当然だろう。」
ではなく、期待値をぐっと下げて「具体的に生々しい」身の回りのお話をしましょう。
(4)啓蒙&教育
せっかく集まったのだから、あわせて肩の力を抜いた教育をしておきましょう。



