第103回 カンタンに考えよう、Pマーク取得!(3)
ときどきあるご質問とお返事。
「プライバシーマーク取得を始めたが、いつから会社が良くなるのか?」
「いやー、もう素晴らしいですよ。」
「えっ、そんなワケないでしょう。」
「じゃぁ、初めの頃に撮った写真を見てみましょう、どうですか?」
「まぁ、机くらいはキレイに片づいてきましたけどね。」
「うまくいってますね、良かったですよねー!」
「まぁ、そうですね…。」
プライバシーマーク取得を始める時でも、新プロジェクトの立ち上げでもメンバーの顔と同時に、自分のデスクや袖引き出し、ファイルボックスやキャビネットを撮影しておくといいですよ。
何かきっと、プラスの変化を見つけることができます。論より証拠です。
もっとも、3カ月位はしまっておきましょう。
髪の毛だって、毎日、目に見えて伸びるわけじゃないですから。
ふと気づいて見返して、「伸びたよなぁ。」と実感すればいいんです。
達成したい目標に向かって、進捗管理することは大事です。
個人情報を洗い出してリスクを分析する作業など、数値化しやすい工程は管理しやすいものです。一方、プロジェクトメンバーが団結してモチベーションを上げていくことなど、心については管理しにくいものです。
頭で計算しすぎると、心はうまく育たないようです。
やる価値があるのか無いのか、投資に見合う効果があるのかどうかなど、細かいことを考えずに、まずやってみる、しばらくやり続ける。
雨上がりに小さな草が、アスファルトを打ち破って芽を出していることを見たことがあるでしょう。
「スゴイなぁ、頑張ってるなぁ。」
そんな姿を見つけると、私はちょっと感動します。
まだ見ぬ太陽を信じて、暗闇でじわっと地面を押し続けたのですから。
1992年のニューヨーク市は年間2000件以上の殺人事件が起こっており、なかでも地下鉄は特にひどく無秩序の状態でした。しかし、5年後に殺人事件は64.3%も減りました。地下鉄の落書きを清掃し、しかも、徹底して清掃することが解決に繋がったのです。
仕事でブレイクスルー出来ないと感じる時は、成果を得ることを期待して、行動が足りないことが原因の一つです。
諦めずに、押し続けてみましょう。
小さいことに、全力を出し切ってみましょう。
結果の良否より、いまそれを行うことが貴いのです。
・自分の机をキレイにしたら、すこし嬉しくなりましたよ。
・それを見て、同僚も整理整頓を始めたんですよ。
・これまで資料を捨てたことがない人が、古い書類や名刺を捨て始めた。
・後生大事に持っていたけど、見返したら使えないものばかりでしたよ。
・思い切って整理したら、なんだか気持ちもさっぱりしましたよ。
・動かなかった、あの人もやり始めているんだって。
机に書類をどんっと積んで、万里の長城みたいに壁を作っていた専務が、とうとう自分でシュレッダーを始めました。
業務フローを細かく書き出して、”巻物”を作った会社です。
(第100回参照))
小さな実践から生まれる大きな力に、人は感動します。



