第98回 どんな対応してますか?(7)
企業のCRM活動を支援する情報システム会社の全社研修会に参加して、個人情報保護のワークショップをしてきました。
分かりにくい三文字英単語「CRM」を、とても素敵に解釈しています。
-----引用開始-----
「え、そこまでやってくれるの?」
101点のサービスは、プラス1点の驚きを提供することです。
いい意味でお客様を裏切ること。
何かひとつのアイデア、1点でいいんです。
120点が必要なわけじゃない。
プラス1点がお客様の心に残れば、
そのお客様にはまたご利用いただける。
1点の継続が、CRMの原点だと考えています。
-----引用終了-----
人なつっこくて、誠実な表現が、お人柄を表現しています。
このサービスを使うことで顧客に何を実現してもらいたいのか、具体的なイメージがわき起こってくる言葉です。
多くのシステム会社が自社のシステムを語る時、ソリューション、フレキシブル、マッチング、バリューチェーンなど、舌を噛みそうなカタカナ表現が多く、あまり"ユーザフレンドリー"な説明でないところも多い。
この会社では提供するシステムが持つ機能よりも、このシステムを使用することで得られる、ちょっとうれしい顧客の想いに注力することを重視しているのです。
急成長を遂げているIT企業には珍しく、おっとりと暖かい雰囲気が漂う全社研修会でした。
価値観の共有に、とても気をつかっていました。経営理念という働く人すべてが大事にすべき価値観について、社長から丁寧に、みっちり解説がありました。次に、社長も含む全社員が「私は経営理念が達成された状態をどのようにイメージするか?」をまとめて、全員の前で発表していきます。
立派な経営理念を額縁に入れて飾っているだけでは意味はなく、現場で働く一人ひとりが判断に迷ったときに経営理念を拠り所としたときに、会社が目指す大きな方向と個人の自己実現のベクトルがぴったり合うのです。
羊毛を刈って、わらやゴミをとって、熱湯で洗う。
スピンドル(紡ぎ車)で毛糸に紡いで、チクチク編み上げていく。
羊の毛皮が美しいセーターになるには、いくつもの過程が必要。
経営理念を使えるものに仕上げるためにも、いくつもの過程が必要。
めんどうと感じるか、オモシロイ作業と感じるかで、会社の組織や風土が決まっていくのではないかしら。
「なぜ、情報を大切に扱わなくてはならないの?」
「あなたが大事と思っている、情報ってなに?」
こんな投げかけで、個人情報の研修をスタートしました。
企業理念という価値、会社として情報保護の仕組みを創る価値、個人が感じる情報の価値が、繋がっている一つの線上に配置してもらえたら、と思ってガンバリました。ガハハと大笑いしてもらって、うれしいです。
「おもろくて、やがてタメになる。」
私のミッションは、達成されたかしら?



