第97回 どんな対応してますか?(6)
プライバシーマーク取得支援のコンサルティングで、
人事コンサル会社を担当しています。
「この会議に行くのが待ち遠しい、ワクワクする。」
くらい、エネルギーにあふれているいい感じの会社です。
プライバシーマーク取得には経営トップの関与はもちろん、メンバーにも手間暇、時間がかかります。発注元から「Pマークないと仕事出せないよ。」と言われてシブシブ対応する会社が多いなか、この会社の明るい対応は、ちょっと異常といっていいくらいです。
笑い声や拍手が絶えず、
ワイワイ・ガヤガヤ会議が進行するンですよ。
みなさんも、こんな会議を見学してみたいですよね。
きっとプライバシーマーク取得要件として「やるべきこと」よりも、この機会をキッカケとして、「やりたい」ことに注力しているからと思います。
この会社では、働く人たちが大事にしたい価値観を「私達の大切にすべきもの」として、いくつかのキーワードに分けてカードに記載しています。
コンサルティングや営業という仕事がうまくいったか否かという判断軸だけではなく、一個人が生きる上での拠り所として落とし込んでいます。
例えば、「細部へのこだわりを大切にする」というキーワードは、業務でも個人にとっても大事な気づきになります。
これらのキーワードに対して、いま自分はどのように取り組んでいるか、具体的な行動について意見交換を頻繁にしています。
単に、業務上の成功・失敗事例の共有だけでなく、どのような話をしても、どのような提案をしても良い会議です。豊かさマインドにあふれていますね。
一つひとつのキーワードが機縁となって、個人のやりたい気持ちに作用し、行動に小さな変化を与え、その物語を紡ぎ合わせる作業を重ねることで、個人の自由度が高く求心力が強い会社を築いているのだと思います。
中小企業で価値観の共有というと、社長一人の価値観を一方的に押しつける会社も見かけますが、メンバー一人ひとりの発想や視点を尊重し、会社全体に取り入れようとする点が大きく違います。
この会社でのディスカッションは、気づくとみんな立ち上がっていることがよくあります。
お互いが作ってきた図やチャートをのぞき込むためにそうするのですが、そのままずっと議論が続き、手を振り回したり、ホワイトボードに意見を書き込んだりして、あっという間に時間が経ちます。
こんな会社での進行のコツは、個人情報保護を一旦忘れること。
いまの業務に集中する。
どんな組織か、どんな業務か、誰と誰がどんなことをしているか?
これを徹底してやる。
あいまいな部分が明確になって、集中すべき点が浮き上がってきます。
業務の改善点であったり、重要な情報の取り扱いが甘い部分であったりします。
「やりたい」ことが多い会社は、ここでブレイクスルーします。
すでに、自分にとって会社にとって、大切にしたいことを、毎日いっぱい考えているのですから。



