第90回 「4月1日『まで』と『から』」(2)
先週は、エイプリルフール。
みなさん、真っ赤な大嘘をつきましたか?
ときどき「イヒヒ…」と笑って、愉快に働きたいモノです。
■4月1日『から』
駆け込み乗車的に努力した会社も、1本前の電車に座ろうと用意周到に準備してきた会社も、これからが本番。
しかも、個人情報保護法が廃案になるまで、ずっと続きます。
私もあなたも「漏らすな、ミスするな。守れ、守れ!」なんて、ネガティブな指示ばかりを実行させられるのは辛いものだし、そもそも法律なんて面白くないし、会社としては手間・暇・金が掛かることばかりだし。
しかし、これからもプライバシー保護、会計、環境関連など、法規制は増加していく傾向にあり、これらに対処していかないと企業そのものが立ちゆかなくなるのは間違いない。
ならば、私たちの努力は法律のクリアだけに終始するのではなく、「会社を良くする機縁」つまり、このキッカケを活用して会社の体質改善を行って強い会社に変革していこうと、ポジティブに捉えていくことが大切です。
そうじゃないと、4月1日に間に合わせようと突貫工事してきた努力が、もったいないと思いませんか?
もっとも社内の推進担当者だけが、そう思うのかもしれませんが…。
(1)頭の情報を紙に公開しよう
プライバシーマーク取得に取り組み始めた会社で、こんな話がありました。
小生「グループ会社間での、情報の取り扱いが整理できてないですね。」
会社「いや、大丈夫ですよ。ウチはシンプルな仕事ですから。」
小生「そうですか、じゃぁ書き出していきましょう。」
会社「いや、社員の頭に入っています。分かっているから大丈夫。」
会社で業務改善を担当する方、コンサルタントとして働く方は、こんな場面によく遭遇していることでしょう。
「誰でも分かっていること知っていることを、あえて書く必要はない。」
「いちいち、文字や図にする意味が分からない、そんな時間はない。」
と反論されても、やっぱり文字や絵にすることは重要です。
業務フローや業務分掌を作成したり見直す作業は、ムダ・ムラ・ムリを削減するヒントを与えてくれるだけでなく、チャンスも発見できます。
また、会社で働く人のリスクに対する意識や行動レベルを診断する、セキュリティー診断サービスを受けることで、実力が明らかになります。
いわば、社内マーケティングです。
定期的に行って、重点的に取り組む施策内容や部署を明確にしましょう。
(2)お客様の立場からモノを見る練習をしよう
こんな話もありました。
小生「A社が収集した顧客情報を、グループ会社で共同利用するわけですね。では、お客様に予め了解を得る必要がありますね。」
会社「いや、グループ会社で、1つの顧客データベースを共有している。データはもともと1つだし、業務的にA社とB社を切り分けはできない。A社とB社は2つで一体なんだよ。」
お客様の立場で考える、ことは実に難しい。
他人事ではなく、自分のこと。
「顧客情報を、獲得した。」
という時代は、そろそろ終わりになります。
これからは、
「顧客情報を、お預かりいたしております。」
つまり、情報主体である顧客情報を、当社は信頼していただく仕組みがあるがゆえに、一時的にお預かりしているという考え方に切り替えたい。
自分だって何かの商品・サービスを利用するお客様の立場だったら、会社の都合で勝手に獲得されて、勝手に使われるのはイヤなものですから。
「会社にとって、どのような都合なのか?」
固定観念で考えるまえに、
「お客様にとって、どのような感情をするだろうか?」
これから社内で充分に議論していくことが重要と思います。
いまこそ、出発点。
お互い汗をカキカキ、頑張りましょう。



